宅建士とFP1級のダブルライセンスを名刺に記載しよう!【恥ずかしいは間違い】

宅建士・FP受験者
宅建士を取得した後、ダブルライセンスとしておすすめの資格は何だろう?
宅建士やFP試験に合格したら名刺には載せた方が良いのかな?
FP2級は名刺に記載するのは恥ずかしいからヤメた方が良いのな?

宅建業に従事している人は、宅建士とファイナンシャルプランニング技能士(FP技能士)のダブルライセンスがおすすめです。

宅建士を取得後に目指す資格は、FP1級がおすすめです。FP2級(FP3級)からステップアップしてFP1級を取得することにより、不動産や相続分野以外にも保険、金融、事業承継の分野の深い知識を習得することで、宅建士としての活躍の幅が広がり、深くなることが理由です。

記事の筆者
【保有資格】
宅地建物取引士・FP1級・マンション管理士・管理業務主任者

全て独学で合格した経験をもとに資格試験のポイント、勉強方法や思ったことなど、私の経験を含めて書いています。

宅建業に従事している人にとって、宅地建物取引士の資格は必須です。まずは宅建士の資格取得を目指しましょう。

無事、宅建士の資格を取得できた後におすすめしたいのが、1級ファイナンシャルプランニング技能士です。

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ファイナンシャルプランニング技能士とは?

ファイナンシャルプランニング技能士試験は、厚生労働省が主管の国家技能検定です。

国家資格で業務独占資格の宅建士とは異なり、1級ファイナンシャルプランニング技能士試験は、技能検定のため、独占業務はありません。

試験内容は、不動産以外に保険、相続、ライフプランニング、税制度等さまざまな分野から広く出題されます。

3級、2級、1級があり、順番に難しくなります。

ファイナンシャルプランニングの入門と言えるFP3級について、以下の記事で解説しています。
»【難易度・合格率・勉強時間】FP技能士3級試験について【きんざい・日本FP協会】

計画的なおすすめの受験スケジュールは、以下の記事で紹介しています。
»【試験日程】FP2級・FP1級を目指すときのおすすめ受験プラン

FP1級がおすすめな理由

1級ファイナンシャルプランニング技能士がおすすめなのは、宅建業に従事する上で必要な知識について、幅広い範囲を深く学習することにつきます。

例えば、売買仲介であれば、不動産知識以外に税制度や保険制度の知識について必要となるでしょう。また、相続の際には相続の知識も必要となります。

1級ファイナンシャルプランニング技能士は、これらの知識を網羅的に学ぶことができるといえます。

FP1級の合格への道はいくつかのルートがあります。一般的かつ平易なルートは以下の記事で紹介しています。
»FP(ファイナンシャルプランナー)1級合格へのおすすめルートについて

難易度は、FP2級<宅建士<FP1級

1級ファイナンシャルプランニング技能士は、宅建士より難易度は高いといえます。

学習時間の目安は300〜400時間程度だと思います。

2級は宅建士よりも難易度は低いと言えるため、学習時間もそこまで必要とはしないといえます。

何より、1級ファイナンシャルプランニング技能士試験の試験範囲として、宅建士で学習した不動産分野や相続分野が重なることと、2級も1級も試験範囲自体は同じだからです。

1級は2級に比べて受験の要件も厳しくなるのでので、2級から1級へステップアップすることが基本的な部分から応用的、実践的なことまで学ぶことができます。

合わせて読みたい

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宅地建物取引士に登録したら名刺に載せよう!

宅建士の登録をしたら名刺に載せることをおすすめする人

・宅地建物取引業に従事する人
・宅地建物取引業ではない不動産業に従事する人
・不動産業者ではないが、不動産業者との取引のある人

宅建士であることを名刺に記載するべきかどうかのポイントは、不動産業と関連があるかです。

宅建士がズバリ関連する宅地建物取引業に従事する人は名刺に記載しましょう。取引する側から見ると、記載のない人は宅建士を持っていない人だとみなされるおそれがあります。取引相手からの信用度に関わるため、宅建士を名刺に記載しましょう。

また、宅建業では無くても不動産業に従事している人であれば、名刺に載せた方が良いです。上記と同じ理由で、取引相手からの信用度に関わるからです。

そのほか、不動産業とは関係ない業種でも不動産業との密接な取引がある場合は、宅建士を名刺に記載した方が良いと言えます。というのも、相手の業界のことを多少は知っているというアピールと上記理由同様に相手からの信用度に関わるからです。

逆に不動産業と何の関係もない人の場合、宅建士を名刺に載せる必要はないと言えます。

名刺にFP2級を載せるのは恥ずかしくない

宅建士を取得されている人は、名刺に「宅地建物取引士」と載せているかと思います。

「1級ファイナンシャルプランニング技能士」も載せたいと思いませんか?

権威性、信頼性、専門性により顧客からの信用度が上がります。

とはいえ、FP2級やFP3級で名刺に載せるのは恥ずかしいと思うかもしれません。

FP3級は載せない方が良いです。名刺に載せて恥ずかしくないと言えるのはFP2級からではないでしょうか。

合格者のみFP技能士の名称を名乗ることができることが法律で定められているため、当然ですが、合格者のみ名刺に記載が可能です。

職業能力開発促進法

(合格者の名称)
第五十条 技能検定に合格した者は、技能士と称することができる。
2 技能検定に合格した者は、前項の規定により技能士と称するときは、その合格した技能検定に係る職種及び等級(当該技能検定が等級に区分しないで行われたものである場合にあつては、職種)を表示してするものとし、合格していない技能検定に係る職種又は等級を表示してはならない。
3 厚生労働大臣は、技能士が前項の規定に違反して合格していない技能検定の職種又は等級を表示した場合には、二年以内の期間を定めて技能士の名称の使用の停止を命ずることができる。
4 技能士でない者は、技能士という名称を用いてはならない。

e-GOV法令検索より

ちなみに、名刺へ記載する正しい表示方法は以下の通りです。

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・・・ 業務名の省略は可

3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

※赤文字部分に1・2・3の級が入る

注:赤文字部分を一部改編しています。

日本FP協会HP「技能士の表記について(名刺等への表示について)」より

せっかく、ファイナンシャルプランニング技能士を受けるならFP1級まで頑張って取得して名刺に載せることをおすすめします。

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まとめ

宅建業に従事している人で宅建士を取得後におすすめするのは、1級ファイナンシャルプランニング技能士です。

・不動産取引に付随する必要な知識について、幅広い知識を深く学習できる。
・名刺に「1級ファイナンシャルプランニング技能士」と載せられる。

ファイナンシャルプランニング技能士は、幅広い知識を学べる良い資格です。

業務だけでなく、自分自身の生活も豊かになりますので、取得を目指してみてはいかがでしょうか。

宅建士取得後におすすめするFP以外の国家資格は、以下の記事で紹介しています。
»【ダブルライセンス】宅地建物取引士と相性の良いおすすめ資格4選

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