ファイナンシャルプランニング技能士（FP）試験の免除規定について

今回は、FP試験（ファイナンシャルプランニング技能士試験）の学科試験or実技試験の免除についての解説をします。


FP試験には様々な免除規定があります。


免除規定に該当することに気づかずに受験しているということもあるかと思いますので、自分が該当するかチェックしてみることをおすすめします。

ファイナンシャルプランニング技能士（FP）試験の免除規定について

FP試験は、学科試験と実技試験があり、両方に合格することで完全合格となります。（どちらか一方の場合、一部合格）


特に注意が必要なのは、免除規定を利用する場合、FP試験の申込時に免除申請をしなければならことです。


FP試験は、FP3級・FP2級・FP1級とありますので、それぞれに分けて免除規定を説明します。

FP3級の場合

FP3級の免除対象者となる人は、次の場合です。

※1　合格した翌々年度末まで有効
※2　一部合格した選択実技試験に限り合格した翌々年度末まで有効
　※2の補足説明として、FP3級実技試験は実施団体により2種類あるためです。


FP3級の免除規定でメインとなるのは、FP3級学科試験、実技試験の一部合格の場合となります。


ちなみにFP養成コースとは、試験団体のひとつ一般社団法人金融財政事情研究会が実施しているFP1級学科免除の養成コースのため、現実的ではありません。


また、受験する人は少ないと思いますが、FP1級FP2級の合格者はFP3級の学科試験が免除となります。

FP2級の場合

FP2級の免除対象者となる人は、次の場合です。

※1　合格した翌々年度末まで有効
※2　一部合格した選択実技試験に限り合格した翌々年度末まで有効
　※2の補足説明として、FP2級実技試験は実施団体により3種類あるためです。


FP2級の免除規定でメインとなるのは、FP2級学科試験、実技試験の一部合格の場合となります。


その他、FP2級合格者が学科試験の免除を申請するケースもあるかと思います。

というのも、FP2級の実技試験は、実施団体の日本FP協会（資産設計提案業務）と金融財政事情研究会（個人資産相談業務）（中小事業主資産相談業務）（生保顧客資産相談業務）（損保顧客資産相談業務）において実技試験が5種類あり、異なる実技試験を受験することが考えられるからです。

FP1級の場合

FP1級の免除対象者となる人は、次の場合です。

※1　合格した翌々年度末まで有効


FP1級の学科試験は、金融財政事情研究会のみが実施し、実技試験は、金融財政事情研究会と日本FP協会が行っています。


学科試験と実技試験は別日程のため、この点がFP2級・FP3級とは異なります。


ファイナンシャルプランニング技能士1級の合格者が多いのは、学科試験→実技試験に合格というルートです。


その他、日本FP協会が認定している「CFP認定者」「CFP資格審査試験の合格者」は、FP1級学科試験が免除されます。


金融財政事情研究会が養成をしている「FP養成コース」修了者についても、FP1級学科試験が免除されますが、定員が少ないのと受講費用が1,045,000円掛かるため、このルートを選択する人は多くはありません。


また、FP1級合格者についてもFP1級学科試験が免除されます。


このケースとしては、実技試験が金融財政事情研究会と日本FP協会実施の2種類があるため、片方の合格者がもう片方を受けるということが考えられます。

まとめ

ファイナンシャルプランニング技能士試験の免除規定で、利用頻度の高いものをまとめます。

FP3級に関するまとめ記事を貼っておきます。
最後までご覧いただきありがとうございます。