
管理士の受験者
マンション管理士に合格はすごいのかな?
意味ないって言う人もいるけど、実際のところどっちだろう…
マンション管理士は、分譲マンションに関する国家資格です。毎年12,000人以上が受験して合格者は1,000人ほど、合格率は10%未満の難しい資格です。
マンション管理士の資格は意味がない、すごくないと言われることがありますが間違いです。
当記事では、管理業務主任者合格がすごい理由、意味ないは間違いな理由をわかりやすく解説します。

【保有資格】
・マンション管理士
・管理業務主任者
・宅地建物取引士
すべて独学で合格した経験をもとに、管理業務主任者について解説します。
マンション管理士に合格するためのロードマップについては、以下の記事で解説しています。
»【完全版】マンション管理士試験に合格するためのロードマップを徹底解説
マンション管理士が意味ない資格じゃない3つの理由|合格はすごい!
- 合格率10%未満の国家資格
- マンション管理士の業務が拡大
- 分譲マンションの運営に必要な知識を身につけられる
12,000人以上が受験して合格率10%未満の国家資格
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2017年 | 13,037人 | 1,168人 | 9.0% |
2018年 | 12,389人 | 975人 | 7.9% |
2019年 | 12,021人 | 991人 | 8.2% |
2020年 | 12,198人 | 1,045人 | 8.6% |
2021年 | 12,520人 | 1,238人 | 9.9% |
マンション管理士試験は、毎年12,000人以上が受験して合格率が8%〜10%未満の国家資格です。
学校の教室を思い浮かべてください。1クラスに40人の学生がいたとすると合格できるのは4人未満となります。上位3人が合格できる試験とイメージできるはずです。
マンション管理士試験は相対評価の試験です。つまり、これだけの点数を取れば合格という絶対評価の試験ではなく、上位10%未満となるラインが合格基準点となります。
マンション管理士試験はマークシートだから簡単と勘違いしている人がたまにいますが、間違いです。上位8〜10%未満が合格できる試験であり、マークシートであっても難しいのです。
毎年、試験問題に難易度にバラつきがないように作成されていますが多少の誤差はでます。とはいえ、問題が簡単であれば合格基準点は高くなり、逆に問題が難しければ低くなります。結局のところ、上位8〜10%未満になる必要があるため、試験対策をきちんとした人が合格できる試験です。
合格率や難易度については以下の記事で解説しています。
»【合格率・難易度・勉強時間】マンション管理士試験について【他不動産3資格との比較】
マンション管理士の業務が拡大!|マンション管理計画認定制度
- マンション管理計画認定制度とは?
- マンションの管理(建物の老朽化対策、管理組合の運営)の推進を図るため、マンションの管理組合の管理者等が作成した推進計画について都道府県の長が認定をする制度。認定制度を通じて適正な管理の推進、認定マンションの市場価値の向上といった効果が考えられ、住宅金融支援機構から融資を受けるときの金利引き下げといったメリットがあります。
2022年4月からマンション管理計画認定制度が創設されました。制度ができた背景には、マンションのストック数600万戸以上あることに対して、マンションの維持管理の適正化の向上や強化が必要だからです。
「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」の第5条が改正されることになりました。
(管理計画の認定)
第五条の三 管理組合の管理者等は、国土交通省令で定めるところにより、当該管理組合によるマンションの管理に関する計画(以下「管理計画」という。)を作成し、マンション管理適正化推進計画を作成した都道府県等の長(以下「計画作成都道府県知事等」という。)の認定を申請することができる。
マンションの管理の適正化の推進に関する法律
※マンション管理計画は、マンション管理適正化推進計画を作成している地方公共団体に立地しているマンションの管理組合が申請できます。
マンション管理士が管理計画の認定手続き支援をできる
マンションの管理計画認定制度にマンション管理士が業務として、支援手続きをできるようになりました。
- 支援手続きをできるマンション管理士
- ・マンション管理士に登録している
・マンション管理センターが実施している事前確認講習を修了している
支援手続きとは、マンション管理計画を地方公共団体へ申請する前にマンション管理士が事前確認をすることです。
認定基準に適合しているかをマンション管理士が事前確認することで認定申請がスムーズにできるようになります。
公益財団法人マンション管理センターが認定支援手続きサービスを提供して、支援手続きサービスの枠内に認定講習修了済みのマンション管理士が組み込まれる図式です。
(指定認定事務支援法人)
第五条の十二 マンション管理適正化推進計画を作成した都道府県等(第四項において「計画作成都道府県等」という。)は、第五条の四の認定及び第五条の六第一項の認定の更新に関する次に掲げる事務の一部を、法人であって国土交通省令で定める要件に該当し、当該事務を適正に実施することができると認められるものとして計画作成都道府県知事等が指定するもの(以下「指定認定事務支援法人」という。)に委託することができる。
マンションの管理の適正化の推進に関する法律
分譲マンション管理組合の運営に必要な知識を身につけられる
分譲マンションを区分所有している。管理組合の運営に参加している。分譲マンションを購入しようとしている人におすすめ
マンション管理士は、分譲マンションの区分所有者で構成される管理組合の運営に助言できる人材としてつくられた国家資格です。
分譲マンションでは区分所有者や住んでいる人が守らないといけない管理規約や使用細則があり、管理組合の運営にもルールがあります。
そこで分譲マンションに住んでいる人、これから分譲マンションを購入しようとしている人にマンション管理士はおすすめです。
なぜなら、分譲マンションの主役は区分所有者により構成される管理組合だからです。区分所有者とは、簡単にいうと分譲マンションのそれぞれの部屋を所有している人です。
つまり、分譲マンションの管理の基本は区分所有者なのです。分譲マンションは、マンション管理会社がすべての管理をしているとイメージする人がいるかもしれません。
マンション管理会社は、あくまで管理組合から委託を受けたマンションの管理運営をサポートしてくれる会社という立場です。
マンション管理士の知識を得ることで管理組合の運営が円滑にできる
分譲マンションに住んでいると、管理組合の理事や監事などの役員に就任することがあります。役員が輪番制やくじ引きでまわってくるマンションもあるので、何も知識が無いと役員に就任してから大変です。
マンション管理士の資格を取ることで、現在、分譲マンションを所有している人であれば、分譲マンションの管理運営について知ることができ、管理組合の運営に関われる良いきっかけになります。
これから分譲マンションを購入しようとしている人であれば、マンション管理士の知識が分譲マンションを選ぶ際に役立ちます。
ちなみにマンション管理に関する資格としては、マンション管理士の他に管理業務主任者という資格があります。管理業務主任者はマンション管理会社が業務をするのに必要な資格です。
マンション管理士と管理業務主任者は試験内容がほぼ同じで実施時期も1週間違いという資格ですが、難易度はマンション管理士の方が上です。
まずは、管理業務主任者に合格してマンション管理士を目指すというルートもあります。もちろん同年度にダブル合格を目指すというのもありです。
マンション管理士試験は5問免除制度がある
管理業務主任者試験に合格するとマンション管理士試験で5問免除が利用できる
マンション管理士と似た資格で管理業務主任者という国家資格があります。
どちらもほぼ同じ出題範囲のため、両方の合格を目指す人が多い試験です。マンション管理士の合格率は10%未満という難易度で管理業務主任者よりも難しい試験のため、同じ年にダブル合格できる人は少なく、管理業務主任者試験に合格後にマンション管理士試験の合格を目指すことが多いです
管理業務主任者試験に合格するとマンション管理士試験の問46〜50までの5問分を免除される制度があります。そのため、マンション管理士試験を有利に受験できます。
管理業務主任者に合格するためのロードマップは以下の記事で解説しています。
»【完全版】管理業務主任者試験に合格するためのロードマップを徹底解説
マンション管理士試験の合格に必要な勉強時間
- 初学者が合格に必要な勉強時間の目安
- 600時間
初学者がマンション管理士試験合格に必要な勉強時間の目安は600時間。毎日2時間の勉強を10ヶ月以上続けて到達できる時間です。
決して簡単な試験ではなく、3ヶ月程度の短期間で合格するのは難しい試験です。マンション管理士に働きながら合格を目指すときは、勉強時間の確保が重要です。
また、これまで法律の勉強をしたことがなく、初めてマンション管理士試験を受験する人は、法律独特の言い回しや法律用語が難しく感じるはず。初学者の人は、スケジュールに余裕を持って試験勉強に取り組むようにしましょう。
マンション管理士のおすすめ参考書は以下の記事で紹介しています。
»【2022年・独学】マンション管理士におすすめテキスト・問題集13選
合格対策については以下の記事で解説しています。
»管理業務主任者・マンション管理士試験に受かる気がしない人へ対策と勉強方法を解説!
本気でマンション管理士に合格したい人は通信講座がおすすめ
- いつでもどこでも自分の都合にあわせて受講できる
- 最短合格のカリキュラムで効率よく合格までをナビゲート
- 法律の勉強がはじめての人にわかりやすい講義で安心
マンション管理士に合格したいけど、忙しくて勉強時間の確保が難しい人におすすめの通信講座。通学する必要がないから、いつでもどこでも自分の都合に合わせて勉強できます。
最短で合格できることが最大のメリット。マンション管理士の過去問題を徹底分析した特別なカリキュラムです。
法律の勉強がはじめての人が理解できる講義とオリジナル教材が魅力です。デメリットは独学より費用がかかること。とはいえ、忙しくて時間のない人が最短で合格できる価値を考えると結果的に安上がりです。各スクールの合格お祝い制度などの特典を活用して更にお得にマンション管理士に合格できます。
マンション管理士のおすすめ通信講座は以下の記事で紹介しています。
»【2022年度】管理業務主任者・マンション管理士の通信講座おすすめ厳選3選
- 充実した講義とサポート体制が手厚い通信講座は以下がおすすめ
- アガルートのマンション管理士通信講座がおすすめ。以下の記事で紹介しています。
»アガルートの管理業務主任者・マンション管理士通信講座【口コミ・評判】
- 講義、テキスト、学習支援アプリの揃ったオールラウンドな通信講座は以下がおすすめ
- フォーサイトのマンション管理士通信講座がおすすめ。以下の記事で紹介しています。
»フォーサイトの管理業務主任者・マンション管理士通信講座【口コミ・評判】
- スマホで完結できる通信講座は以下がおすすめ
- スタディングのマンション管理士通信講座がおすすめ。以下の記事で紹介しています。
»【口コミ・評判】スタディングの管理業務主任者・マンション管理士通信講座はスマホ特化!