
自分にあう講座や選び方のポイントを知りたいな…
宅地建物取引士は、毎年20万人以上が受験して合格率15%前後の試験のため、通信講座を検討する人が多いです。
通信講座を受講する目的は、最短ルートで確実に合格するためです。独学との違いは、最小限の時間で合格ラインまで実力を伸ばすことができる点にあります。
とはいえ、講座によって特徴が異なります。通信講座を受講するときは、自分に合った講座を選ぶことが重要です。
通信講座の選び方ポイント11個
通信講座には、各運営会社の講座によって特徴が異なります。
自分の重視するポイントを比較して選びましょう。
- 学習スタイル
- 価格・受講料
- 教材
- カリキュラム
- 合格実績
- 講義の視聴環境
- 講師
- サポート
- 割引制度
- 合格特典
- 教育訓練給付金制度
学習スタイル
学習スタイルは、重要なポイントです。
1、自宅や学習室などで机に向かって勉強
2、通勤・通学中などのスキマ時間に勉強を積み重ねる
3、1・2の両方
スキマ時間の学習に最適化した講座など、通信講座によって得意とするスタイルがあります。
自分の学習スタイルにあった講座を選ぶことが合格への最短ルートです。
価格・受講料
受講料は、最も重視する人が多いはず。
当記事で紹介する通信講座の会社は、オンライン講座に特化した運営をしています。
通学用の校舎を運営せず通信講座のみとすることで、固定費を安くすることができるため、良質な講座をお値打ちな価格で提供しているという特徴があります。
教材
テキスト・問題集は印刷物かデジタルなのかという点をチェック。
通信講座の場合、デジタル版のテキスト・問題集で印刷されたテキスト・問題集は無い場合があります。
印刷物は、デジタル版と比べてコストが高くなるため、受講料の低価格化のためにデジタル版のみ。もしくは、紙タイプは別途有料ということがあります。
印刷されたテキストや問題集で学習したいという人は、要注意のポイントです。
カリキュラム
インプットの基本講義やアウトプットの問題演習講義以外に、模試の有無など通信講座の運営会社によってカリキュラムが異なります。
講義時間が何時間あるのかも比較の材料となります。充実した基本講義を重視する場合は、ボリュームのある講義を選びましょう。eラーニングといったスマホでの学習効率を重視する場合、アプリの内容などを確認します。自己の問題演習での正誤などの分析や進捗管理をできるアプリが通信講座によってはあります。
また、模擬試験が準備されているかもポイントです。何度も解いた過去問演習だけでなく、最後の仕上げとして模擬試験を解くことで自分の実力がわかること、弱い部分の見直しなど模擬試験で気づけることが多いからです。
合格実績
通信講座受講者の合格実績を公表している運営会社があります。
合格実績の高い講座は、良質な講義を提供している指標になります。
講義の視聴環境
パソコン・タブレット・スマホなどの対応機種や視聴に役立つ機能の有無についてです。
例えば早再生や遅再生、リピート機能や中断したところからの復帰機能、進捗状況を把握できる機能などです。
講師
通信講座の良いところは、事前に講師がよくわかることです。
通学型の予備校の場合、講師が誰でどんな講義なのかわかりにくいことがあります。
通信講座の場合、講師紹介やサンプル講義を視聴することで、大体の雰囲気が掴めるため、自分に合いそうなどが事前にわかります。
サポート体制
質疑応答対応の有無、ほかの受講生の質問が共有できるかなど、サポート制度が充実しているかは、特に初学者にとって重要です。
運営会社によっては、サポート無しというところもあります。
割引制度
運営会社によって、他資格持ちや過去に宅建士試験を受験していた人を対象とした割引制度や期間限定のクーポンがあったりします。
自分の使えそうな割引制度がないかチェックしましょう。
講座申込をする前に割引申請の必要な場合があるので注意です。
合格特典制度
合格特典制度のある運営会社があります。
合格お祝い金制度や全額返金制度といったものもあります。
お得に受講したいという人は要チェックの項目です。
※利用には合格体験記の提出など条件がありますので、確認が必要です。
一般教育訓練給付金制度
資格試験の講座には、教育訓練給付制度が利用できる場合があります。
簡単にいうと、社会人を対象としてキャリアアップの講座に国から補助金が出る制度です。
ハローワーク経由で通信講座の受講料20パーセント(上限10万円)が返金されます。
ただし、給付要件がありますので、ご自身が適用対象者か確認いただく必要があります。
詳細は、厚生労働省のHPをご確認ください。
おすすめ通信講座の比較表
右にスクロールできます。
通信講座 | ![]() アガルート | ![]() フォーサイト | ![]() スタディング |
学習スタイル | 机に向かって学習 | 机に向かって学習 スマホでスキマ時間を 有効活用 | スマホでスキマ時間を 有効活用 |
受講料 | 32,780円(税込) 〜 76,780円(税込) | 59,800円 〜 69,800円(税込) | 19,800円(税込) |
教材 | 印刷テキスト (フルカラー) | 印刷テキスト (フルカラー) | デジタル版 (印刷版の購入可) |
カリキュラム (講義時間) | 72時間程度 | 18時間程度 | 32時間程度 |
カリキュラム (模擬試験の有無) | 有り | 有り | 無し |
合格実績 (2022年度) | 59.5% | 75.0% | 公表無し |
講義の視聴環境 | パソコン タブレット スマホ | パソコン タブレット スマホ | スマホ タブレット パソコン |
講師 | 小林美也子氏 林裕太氏 工藤美香氏 | 窪田義幸氏 | 竹原健氏 |
サポート体制 | 有り | 有り | 無し |
割引制度 | 有り | 有り | 有り |
合格特典制度 | 有り | 有り | 有り |
教育訓練給付制度 | 無し | 有り(対象講座のみ) | 無し |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
アガルートアカデミーの通信講座
アガルートアカデミーは、2015年1月に開講した資格予備校です。特徴は、オンラインによる講義の配信を中心としてしている点です。
代表者の岩崎北斗氏は、大手司法試験予備校の実力講師として活躍後、アガルートを設立しました。法律系の資格に特に力を入れているという印象です。
学習スタイル
机に向かってじっくり学習するスタイル
アガルートアカデミーの通信講座のスタイルは、机に向かってオンライン講義を受講することで、効果を最大限引き出せるといえます。
とはいえ、社会人や学生の場合、通勤や通学中などのスキマ時間にスマホで学習したいという人もいるはずです。アガルートの通信講座は、スマホでの受講も問題なくできます。
テキストを映して解説するため、テキストを持っていなくても受講できます。

\無料のサンプル講義あります/
価格・受講料
【2023年合格目標】入門総合カリキュラム(初学者向け)
→54,780円(税込)
アガルートの宅地建物取引士通信講座は、2種類のコースがあります。
【2023年合格目標】入門総合カリキュラム(初学者向け)
→54,780円(税込)
こちらは、宅地建物取引士試験の学習経験のない人におすすめです。
教材


アガルートアカデミーHPサンプルテキスト・問題集を参照
印刷、製本されたテキスト、問題集です。
フルカラーのテキストは、図解やイラストが多く初学者にも理解しやすい作りです。
カリキュラム
【2022年合格目標】ゼロから合格カリキュラム(初学者向け)
・入門総合講義(小林講師)
・過去問解析講座(林講師)
・総まとめ講座(林講師)
・模擬試験(林講師)
合格実績
アガルートは合格実績を公表しています。
2022年度宅地建物取引士試験のアガルート合格率は59.5%です。
全国平均の3.50倍という非常に高い数字です。
講義の視聴環境
PC、タブレット、スマホを使用して受講ができます。
・再生速度は8段階で調整可能
・中断したところから再生可能
講師
講師は、コースによって若干異なります。
1、【2023年合格目標】入門総合カリキュラム(初学者向け)
→講師は小林美也子氏、林裕太氏です。
小林美也子氏は、長年にわたり公務員試験、宅地建物取引士の受験指導の経験をお持ちです。法律を初めて学ぶ初学者にもわかりやすい言葉で効率的な講義を行います。
林裕太氏は、大手予備校講師を経てアガルートでは、宅地建物取引士講座以外に行政書士、公務員試験、司法試験などの多くの講座を担当されています。
2、【2023年合格目標】演習総合カリキュラム
→講師は工藤美香氏、林 裕太氏、横田政直氏です。
メインの工藤美香氏は、不動産会社に勤務しながら宅建士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士にストレートで合格。分かりやすい要点を伝える講義とテキスト作成に定評があります。
サポート体制
Facebookのアガルート専用グループを通じて無料で何度でも質問ができます。
アガルートの講師が直接回答してくれます。
また、他受験生の質問を共有できるというメリットもあります。
割引制度
- 再受講割引制度
- 宅建試験受験生割引制度
- 他校乗換割引制度
- ステップアップ割引制度
- 家族割引制度
アガルートの講座では、さまざまな割引制度があります。
自分が受けられる割引がないかチェックをおすすめ。
合格特典制度

・お祝い金1万円
合格のお祝い金1万円をもらえます。
・お支払金額全額返金
通信講座の受講に支払った金額全額の返金を受けられます。
※合格特典を受けるためには、規定の条件があります。
一般教育訓練給付制度
教育訓練給付制度の対象講座はありません。
\お支払金額全額返金の合格特典あります/
フォーサイトの通信講座
フォーサイトは、通信教育に特化した資格予備校です。
2004年に通信教育を開講し、現在18講座あります。受講者の合格率は全国平均よりも大幅に高く、良質な講座をお値打ちな価格で提供していることに定評があります。
学習スタイル
机に向かってじっくり学習するスタイル
スキマ時間にスマホで学習スタイル
\無料のお試し講座あります/
価格・受講料
・バリューセット1:2023年試験対策(基礎+過去問講座)
→59,800円(税込)
・バリューセット2:2023年試験対策(基礎+過去問+直前対策講座)
→64,800円(税込)
・ バリューセット3:2023年試験対策(基礎+過去問+直前対策+科目別答練+過去問演習システム)
→69,800円(税込)
【一般教育訓練給付制度対象講座】
・バリューセット1 2023年試験対策(基礎+過去問講座)
→59,800円(税込)
・バリューセット2 2023年試験対策(基礎+過去問+直前対策講座)
→64,800円(税込)
【全額返金保証対象講座】
・バリューセット3 2023年試験対策(基礎+過去問+直前対策+科目別答練+過去問演習システム)
→69,800円(税込)+DVD付は78,800円(税込)
他に単科講座もあります。
教材
フォーサイトのテキストは、フルカラーでわかりやすいイラストや図解が豊富です。
重要な項目についてフルカラーならではの色分けなど工夫がされていることで、知識の定着が効率よく進む定評あるテキストに仕上げられています。
フォーサイトの講義時間は要点を絞り解説がされ、このテキストを用いて自学することがフォーサイトの講座の特徴であり、強みといえます。
カリキュラム
【バリューセット1】
・合格講座
・入門講座
・基礎講座
・過去問講座(模擬試験含む)
・補足資料・副教材(入門講座含む・無料質問回数10回)
・eラーニングManaBun
合格講座、入門講座、基礎講座の講義時間は、740分程度
過去問講座の講義時間は、280分程度
講義時間は、合計17時間程度になります。
【バリューセット2】
バリューセット1に下記内容が追加
・直前対策
・無料質問回数+5の15回となります。
直前対策講座の講義時間は、113分
講義時間は、合計19時間程度になります。
【バリューセット3】
バリューセット1に書き内容が追加
・直前対策
・科目別答練講座
・過去問演習システム(1問1答演習)
・無料メール+10の20回となります。
・DVDオプション付講座は、各種DVDが付属
合格実績
2021年度宅地建物取引士試験のフォーサイト合格率 82.0%(全国平均17.7%)
受講生の合格率が非常に高いことがわかります。
講義の視聴環境
パソコン・タブレット・スマホを使用。
フォーサイトオリジナルのe-ラーニング「ManaBun」アプリによって、最適な学習ができます。
・講義動画のダウンロードが可能(出先でも通信環境を気にせず学習できます)
・再生速度は、等倍・1.5倍速に対応しています。
・テキストの一括ダウンロード可能
講座に必要な機能がe-ラーニング「ManaBun」アプリに標準装備されています。
講師
講師は、窪田義幸氏です。
宅地建物取引士のほか、管理業務主任者、マンション管理士や行政書士にも合格されている方で、講師歴15年のベテランです。多くの合格者を輩出した洗練された講義に定評があります。
また、フォーサイトのユニークな点は、バーチャル講師による講義です。
サポート体制
フォーサイトは、専任の合格者スタッフが質問に対して回答をしてくれます。いつでも、eラーニング「ManaBun」から質問が可能です。
ただし、質問の回数には、コースにより上限があるので注意です。
割引制度
・ダブルライセンス割引制度
過去に受講した以外の講座を受講するときに、最大60%OFFになるダブルライセンス割引を受けられ、2個目の資格をお得に取得できます。(割引利用には条件あり)
・各種クーポン
期間限定クーポンが配布されているときがあります。
合格特典制度
Amazonギフトコード最大2,000円分進呈制度があります。
合格特典以外にフォーサイト独自の特徴として、残念ながら不合格になったときの全額返金保証制度があります。(バリューセット3を受講し、規定を満たした場合)
一般教育訓練給付金制度
・【バリューセット1】2023年試験対策(基礎+過去問講座)
・【バリューセット2】2023年試験対策(基礎+過去問+直前対策講座)
2つの通信講座は、一般教育訓練給付制度の対象講座です。
給付要件を満たす人は、お得に受講できます。
\2022年度宅建士合格率75.0%!無料お試しあります/
スタディングの通信講座
スタディングは2008年10月からサービスを開始、現在、全27講座を開講しています。
「いつでもどこでも学べる・分かりやすい・効率的に学べる・続けられる・成果を出せる・高いコストパフォーマンス」(スタディングHPより)というコンセプトが好評の通信講座です。
学習スタイル
通勤・通学などのちょっとしたスキマ時間を効果的に学習することに特化したスタイルです。
机に向かって勉強時間を確保することが難しいという人に最適といえます。
\無料お試し講座あります/
価格・受講料
・宅建士合格コース[2023年度試験対応]
→19,800円(税込)
→冊子版テキストのオプション7,480円
教材
テキスト・問題集は、デジタル版です。スマホなどでテキストや問題を解いていきます。(テキストについては、オプションで冊子版を購入できます)

カリキュラム
【宅建士合格コース[2023年度試験対応]】
・基本講座(ビデオ・音声) 合計32時間程度
・WEBテキスト
・スマート問題集
・セレクト過去問集
・13年分テーマ別過去問集
合格実績
公表されていません。
講義の視聴環境
スマホ、タブレット、パソコンで視聴できます。
再生速度は、標準・1.5倍・2倍があるため、効率的に学習ができます。
講師
講師は、竹原健氏です。
宅建士、マンション管理士、管理業務主任者、行政書士など多数の国家試験や検定試験について合格されています。
初学者にわかりやすい講義が好評です。
サポート体制
質疑応答についてのサポートはありません。低価格を実現するため、必要なサービスを厳選しているからだと言えます。質問をしないと言う人には問題ないですが、質疑応答のサポートを重視している人には、上記のアガルート、フォーサイトの講座をおすすめします。
割引制度
クーポン(配布時期によります)・スキルアップ割引制度(スタディングの受講者が他のコースを申込する場合に受講料が割引)があります。
合格特典制度
Amazonギフト券3,000円分の合格特典制度があります。
※アンケートや合格体験談の提出など合格特典制度の利用には条件があります。
一般教育訓練給付金制度
対象講座はありません。
\スマホ完結・合格お祝い金制度あり/
宅建士おすすめ通信講座のまとめ
- 机に向かってじっくり学習するスタイル
- アガルートとフォーサイトがおすすめ
- スキマ時間にスマホで学習スタイル
- スタディングとフォーサイトがおすすめ
- 机に向かって学習+スキマ時間にも学習
- フォーサイトがおすすめ
宅地建物取引士の通信講座を11個の基準で比較しました。
通信講座といっても講座により特徴は、さまざまです。各通信講座について、おすすめは以下となります。
・アガルートはこんな人におすすめ
机に向かってインプット講義をしっかり学習したい人には、講義時間のボリュームが一番のアガルート通信講座をおすすめします。初学者で、基本講座のインプット講義以外に問題演習のアウトプット講義についても重視する人に特におすすめだといえます。
»【合格率59.5%】アガルートの宅地建物取引士通信講座【口コミ・評判】
・フォーサイトはこんな人におすすめ
机に向かって学習もするし、スキマ時間にスマホでも学習したい人におすすめです。アガルートとスタディングの両方の特徴を兼ね備えた講義といえます。アガルートの通信講座と比較すると講義時間は少なめですが、講義は要点に絞り、良質なフルカラーテキストを用いて自学をすることで効果的な学習が可能となります。
eラーニングのアプリの使い勝手のよさも含めて魅力的な通信講座です。
»【合格率75.0%】フォーサイトの宅地建物取引士通信講座【口コミ・評判】
・スタディングはこんな人におすすめ
毎日仕事が忙しく、まとまった時間を学習することができない人。スキマ時間の積み重ねで効率的に学習して、合格を目指したいという人におすすめです。
スマホのみで完結して合格を目指す場合、スマホに特化して作り込まれた通信講座です。
各講座により特徴がありますので、自分にあった通信講座を選ぶことが大切です。
本記事でご紹介した通信講座は、公式サイトから無料のお試し講座を受講することができます。
まずは、試してみることをおすすめします。