【合格率・難易度・勉強時間】宅地建物取引士試験について【他不動産3資格との比較】

 

宅建士を受験する人
宅地建物取引士試験の合格率や難易度を知りたいな。
合格までどれくらいの勉強時間が必要なんだろう…
管理業務主任者やマンション管理士とか他の不動産資格との比較も知りたい。

宅地建物取引士は、1958年に宅地建物の公正な取引を目的として作られた資格です。

当記事では、宅地建物取引士試験の合格率、難易度、合格に必要な勉強時間、他不動産3資格(管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)との比較について解説しています。

 

記事の筆者
【保有資格】
管理業務主任者・マンション管理士
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理

 

全て独学で合格した経験をもとに資格試験のポイント、勉強方法や思ったことなど、私の経験を含めて書いています。

宅地建物取引士試験のことを分析して対策をすれば、最短ルートでの合格が可能です。

【合格率・難易度・勉強時間】宅地建物取引士試験について【他不動産3資格との比較】


宅地建物取引士試験の合格率の推移

実施年度受験者合格者合格率合格率(5問免除者)合格基準点
2000年168,09425,92815.4%24.7%30
2001年165,10425,20315.3%23.6%34
2002年169,65729,42317.3%22.1%36
2003年169,62525,94215.3%24.5%35
2004年173,45727,63915.9%22.9%32
2005年181,88031,52017.3%29.0%33
2006年193,57333,19117.1%25.4%34
2007年209,68436,20317.3%27.9%35
2008年209,41533,94616.2%22.6%33
2009年195,51534,91817.9%26.6%33
2010年186,54228,31115.2%19.7%36
2011年188,57230,39116.1%19.3%36
2012年191,16932,00016.7%22.6%33
2013年186,30428,47015.3%21.0%33
2014年192,02933,67017.5%24.9%32
2015年194,92630,02815.4%20.2%31
2016年198,46330,58915.4%20.0%35
2017年209,35432,64415.6%19.9%35
2018年213,99333,36015.6%20.6%37
2019年220,79737,48117.0%22.9%35
2020年(10月実施)168,98929,72817.6%19.6%38
2020年(12月実施)35,2584,60913.1%10.7%36
2021年(10月実施)209,74937,57917.9%21.3%34

宅地建物取引士試験の合格率は、おおむね15%〜17%となります。

宅地建物取引士は、法律系資格の登竜門的な扱いのため、若年層から高齢者まで幅広い層が受験します。また、宅建業を営む不動産業界で働く人のほか、金融、保険といった業界で働く人が多く受験しています。

つまり、宅地建物取引士は多くの業界で評価される資格であるといえます。

受験者数20万人以上という大人数が受験する試験のため、コロナ禍の2020年度は2回に分けて実施されました。2021年度の試験も申込状況によって2回実施となる予定です。

宅地建物取引士試験の難易度

宅地建物取引士試験は、国家資格(業務独占資格)です。

合格するためには、学習期間をつくり対策をする必要があります。

合格率からみた難易度

・試験は相対評価
・合格率はおおむね15〜17%
・合格に必要な正答率はおおむね75%

宅地建物取引士試験は、相対評価の試験となるため、あらかじめ合格点数が決められていません。

おおよそ上位15〜17%のラインが合格基準点となるため、合格点は毎年異なります。特に過去5年の実施状況をみると、合格基準点が37点や38点の年もあり、正答率70%(50問中35問正答)では合格が厳しい試験といえます。

必要な勉強時間からみた難易度

・初学者なら300時間が目安
・管理業務主任者合格者の場合は、150時間が目安
・不動産他資格取得者やFP技能士試験の合格者は有利

宅地建物取引士試験の合格に必要な勉強時間は、初学者と他資格を取得している人で異なります。

完全な初学者は、勉強時間300時間が目安です。

仮に管理業務主任者取得者の場合、宅建士の試験範囲と重なる民法や区分所有法といった分野の勉強時間が削減できるため、必要な学習時間は150時間程度に短縮できます。

FP技能士については、2級以上に合格していれば学習時間を減らすことができます。
目安としては、200時間程度です。

上記の資格のほか、その他不動産の他資格を取得していると、2つの理由から勉強時間が大幅に短縮できます。

・1.試験範囲の重なる部分について、勉強時間が短縮可能
・2.立法目的・制度趣旨から問題を捉えることができる

1つめの理由は、試験範囲の重複部分について、勉強時間を短縮できるからです。つまり既習範囲についてはインプット(テキストの読み込み)は不要となり、いきなりアウトプット(問題演習)に取り掛かれるという強みがあります。

2つめの理由は、他資格の試験勉強を通じて各法律の立法目的や制度趣旨を学ぶことで、論点や重要な箇所について捉える力が養われるからです。未修学の分野でも頭の中で論点がスムーズに整理されることにより、効率よく学習が進められます。

5問免除者は有利

宅地建物取引士試験には、5問免除制度があります。

簡単にいうと、試験問題の最後5問を解答しなくても満点扱いとなります。

この制度を利用するには、事前に専用の講習を受講し、修了することが必要です。

また、講習を受講できるのは宅建業者の従業員であることが要件です。

免除となる5問は、対策をし難い分野であるため、5問免除持ちだとかなり有利になります。

実際、上記合格者情報より合格率に差があることがわかります。

講習については、以下の記事で詳しく解説しています。
»【比較・最安】5問免除講習(宅地建物取引士)の費用と開催地の一覧

他不動産3資格との比較

・管理業務主任者
・マンション管理士
・賃貸不動産経営管理士

管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士は、宅地建物取引士と相性の良い資格です。

4つの資格について、勉強時間の目安と簡単な業種について比較表にしました。

資格名関連の不動産業種合格率勉強時間の目安
宅地建物取引士宅建業者(仲介・売買)17.9%(2021年)300時間
管理業務主任者マンション管理会社(分譲)23.9%(2020年)250時間
マンション管理士マンション管理組合のコンサル8.6%(2020年)600時間
賃貸不動産経営管理士賃貸物件の管理31.5%(2021年)150時間

勉強時間は、初学者が取得を目指したときの目安となります。

上記の4つの資格は、不動産業界で働いている人が取得を目指すことの多い資格です。それぞれの資格に関連する不動産業種があるため、まずは、必須の資格を取得後に関連性の高い隣接資格を取得するケースが多いといえます。

例えば、売買や仲介をしている宅建業者であれば、宅地建物取引士が必須となり、賃貸仲介をしているのであれば賃貸不動産経営管理士を取得するということです。

また、勉強時間の目安は初学者がゼロから取得を目指したときのため、4つの資格のうち1つを取得済みで他の資格を受験する場合には、合格までの学習時間は短くなるといえます。

宅地建物取引士と出題分野が重なる部分が多いのは、管理業務主任者とマンション管理士です。

民法や区分所有法といった分野が重なるため、その分の学習時間を短縮できます。つまり、4つの資格を全て取得しようとしたときの勉強時間の目安は、合計した1,300時間(300+250+600+150)よりも短くなります。

ちなみに宅地建物取引士・管理業務主任者・マンション管理士の3つを取得することを「不動産三冠資格」「トリプルクラウン」と言われたりします。

三冠を目指している人は、最短ルートで合格するための記事を参考にしてください。
»【トリプルクラウン】不動産三冠資格を取得する最短ルートの合格方法

そのほか、2021年度から賃貸不動産経営管理士が国家資格化されることになりました、今後、重要性が増す資格となるため、宅地建物取引士とセットで取得を考えても良い資格だといえます。
»賃貸不動産経営管理士試験の概要【合格率・難易度・勉強時間・必要な理由】

まとめ

・合格率は15%〜17%
・難易度は普通〜やや難
・合格に必要な勉強時間300時間
・不動産の他資格と親和性あり

宅地建物取引士は、計画を立てて学習を進めることで独学でも十分合格できる資格です。

宅地建物取引士試験に独学で合格を目指すときにおすすめのテキスト・問題集を以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
»【2022年度・独学】宅地建物取引士試験のおすすめテキスト・問題集18選

初学者や絶対に合格するぞという人には、自宅や通勤・通学時に学習できるオンライン講座がおすすめです。
»【2022年度・通信講座】宅地建物取引士のおすすめオンライン講座厳選3選

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