賃貸不動産経営管理士試験に合格はすごい!意味ない・すごくないは間違いな理由

賃貸不動産経営管理士の受験者
コ賃貸不動産経営管理士に合格はすごいのかな?意味ないって言う人もいるけど、実際のところどっちだろう・・・

賃貸不動産経営管理士は2021年に国家資格化された賃貸不動産の管理に関する資格です。2021年は30,000人以上が受験する近年注目の資格です。

賃貸不動産経営管理士の資格は意味がない、すごくないと言われることがありますが間違いです。

当記事では、賃貸不動産経営管理士がすごい理由、意味ないは間違いな理由をわかりやすく解説します。

記事の筆者
【保有資格】
・賃貸不動産経営管理士
・宅地建物取引士
・管理業務主任者
・マンション管理士
すべて独学で合格した経験をもとに解説します。

賃貸不動産経営管理士に合格するためのロードマップについては、以下の記事で解説しています。
»【完全版】賃貸不動産経営管理士試験に合格するためのロードマップを徹底解説

賃貸不動産経営管理士が意味ない資格じゃない3つの理由|合格はすごい!

  • 合格率30%前後の国家資格(以前は民間資格で簡単だった)
  • 賃貸不動産の管理会社にとって必要な資格(業務管理者の設置義務)
  • 賃貸不動産に関する知識を身につけられる

30,000人以上が受験して合格率30%前後の国家資格

年度申込者数受験者数合格者数合格率合格点
2019年25,03223,6058,69836.85%29(40問中)
正答率72.5%
2020年29,59127,3388,14629.8%34(50問中)
正答率68%
2021年35,55332,45910,24031.5%40(50問中)
正答率80%
2022年35,02631,6878,77427.7%34(50問中)
正答率68%

賃貸不動産経営管理士試験は、毎年、受験者が増加して2021年度は30,000人以上となりました。合格率が30%前後の国家資格です。

ただし、国家資格化されたのは2021年からのため、2022年度以降の試験は難化して徐々に合格率が下がっていくと予想されます。

賃貸不動産経営管理士試験は相対評価の試験です。つまり、これだけの点数を取れば合格という絶対評価の試験ではなく、上位30%前後になるラインが合格基準点となります。

しかし、賃貸不動産経営管理士は国家資格化され歴史の浅い不動産資格です。有名な宅建士試験のように何十年も実施されていないため、合格基準点(上位何%が合格できるか)が安定していません。

毎年、上位30%前後が合格できるというわけではないので注意しましょう。2023年度試験以降では上位20%以内を目指して勉強していくことが望まれます。

賃貸不動産経営管理士試験はマークシートだから簡単と勘違いしている人がたまにいますが、上位〇〇%が合格できる相対評価試験のため、マークシートだから簡単というのは間違いだといえます。

毎年、難易度にバラつきがないように問題作成されていますが多少の誤差はでます。とはいえ、問題が簡単であれば合格基準点は高くなり、逆に問題が難しければ低くなります。さらに合格率は絞られていく可能性があるため、結局のところ、しっかりと試験対策をした人が合格できる試験です。

合格率や難易度については以下の記事で解説しています。
»賃貸不動産経営管理士試験の概要【合格率・難易度・勉強時間・必要な理由】

賃貸不動産の管理会社にとって必要な資格|業務管理者の設置義務

賃貸不動産の管理会社には業務管理者の設置義務がある
賃貸不動産の管理会社の事務所には、業務管理者(国土交通省に登録)と呼ばれる人の設置義務があります。
※業務管理者になるために賃貸不動産経営管理士の資格が必要

賃貸不動産の管理会社、簡単に言うと賃貸アパートや賃貸マンションを管理している不動産会社は、事務所に業務管理者を設置する義務があります。根拠となる法律は「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」と国土交通省令の「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律施行規則」です。

賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律

(業務管理者の選任)
第十二条
賃貸住宅管理業者は、その営業所又は事務所ごとに、一人以上の第四項の規定に適合する者(以下「業務管理者」という。)を選任して、当該営業所又は事務所における業務に関し、管理受託契約(管理業務の委託を受けることを内容とする契約をいう。以下同じ。)の内容の明確性、管理業務として行う賃貸住宅の維持保全の実施方法の妥当性その他の賃貸住宅の入居者の居住の安定及び賃貸住宅の賃貸に係る事業の円滑な実施を確保するため必要な国土交通省令で定める事項についての管理及び監督に関する事務を行わせなければならない。

4 業務管理者は、第六条第一項第一号から第七号までのいずれにも該当しない者で、賃貸住宅管理業者の営業所又は事務所における業務に関し第一項に規定する事務を行うのに必要な知識及び能力を有する者として賃貸住宅管理業に関する一定の実務の経験その他の国土交通省令で定める要件を備えるものでなければならない。

※赤文字は当記事によるものです。

e-Gov法令検索より

さらに、上記の国土交通省令は「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律施行規則」のことを指しています。業務管理者の要件については、施行規則で定められています。

賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律施行規則

第14条
第14条法第12条第4項の国土交通省令で定める要件は、管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者又は国土交通大臣がその実務の経験を有する者と同等以上の能力を有すると認めた者で、次の各号のいずれかに該当するものであることとする。
1 法12条第4項の知識及び能力を有すると認められることを証明する事業(以下「証明事業」という。)として、次条から第29条までの規定により国土交通大臣の登録を受けたもの(以下「登録証明事業」という。)による証明を受けている者
2 宅地建物取引士(宅地建物取引業法(昭和27年法律第176号)第2条第4号に規定する宅地建物取引士をいう。第17条第1項第2号ロにおいて同じ。)で、国土交通大臣が指定する管理業務に関する実務についての講習を修了した者

※赤文字は当記事によるものです。

e-Gov法令検索より

少しわかりにくいですが、施行規則第14条1の「国土交通大臣の登録を受けたもの(以下「登録証明事業」という。)による証明を受けている者」というのが賃貸不動産経営管理士の有資格者です。

賃貸不動産経営管理士以外には、宅建士で講習を修了した人についても業務管理者となることができます。

また、賃貸不動産経営管理士、宅建士どちらの場合も2年以上の管理業務に関する実務経験が必要です。(実務経験のない人は実務講習があります)

まとめると業務管理者には以下の人がなれます。

  • 賃貸不動産経営管理士+2年以上の実務経験
  • 宅地建物取引士+講習+2年以上の実務経験

宅建士は不動産売買や仲介などの不動産取引に関する国家資格のため、賃貸管理業の資格ではないため、業務管理者になるために講習が必要であったりと賃貸不動産経営管理士より要件が厳しくなっています。

業務管理者になるための資格は、賃貸管理に関する賃貸不動産経営管理士がメインと言えます。

賃貸不動産の管理会社にとって、営業をするうえで業務管理者が必要であり、業務管理者になれる賃貸不動産経営管理士の有資格者が必要とされます。

業務管理者については、以下の記事で解説しています。
»宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士が業務管理者となるための要件

賃貸不動産に関する知識を身につけられる

賃貸物件に住んでいる人、賃貸収益物件を購入しようとしている人におすすめ

賃貸不動産経営管理士の資格は賃貸不動産の管理会社にだけ必要だと思うかもしれません。確かに賃貸不動産の管理会社には業務管理者になるために賃貸不動産経営管理士が必要です。とはいえ、賃貸の管理会社で働かない人にも賃貸不動産経営管理士はおすすめです。

特に賃貸物件に住んでいる人、これから不動産投資でアパートやマンションを購入しようとしている人に賃貸不動産経営管理士はおすすめです。

なぜなら、賃貸不動産経営管理士の勉強を通じて、賃貸借契約に関する知識、賃貸経営に関する知識を得られるからです。

賃貸不動産経営管理士試験で知識を得ることで賃貸借契約のトラブルや円滑な賃貸経営ができる

賃貸物件に住んでいると、賃貸借契約の更新、設備が壊れた、退去時の原状回復費などの賃貸借契約に関することでトラブルに発展するケースがあります。何も知識が無いと損をするかもしれません。また、不動産投資目的でアパート、マンションを購入予定の人には、賃貸経営の知識が無いと損をするかもしれません。

賃貸不動産経営管理士の資格を取ることで、賃貸管理や経営についての知識を得ることができるので、役に立ちます。

ちなみに賃貸不動産経営管理士に合格後は宅建士の取得をおすすめします。不動産の取引について、より詳しく知ることができ、賃貸不動産経営管理士で得た知識と相性が良く不動産全般の知識について深く学べます。

賃貸不動産経営管理士試験の合格に必要な勉強時間

合格に必要な勉強時間の目安
150時間

初学者の人が賃貸不動産経営管理士試験合格に必要な勉強時間の目安は150時間毎日90分の勉強を100日続けて到達できる時間です。

決して簡単な試験ではなく、1ヶ月の短期間で合格するのは難しい試験です。特に働きながら賃貸不動産経営管理士に合格を目指す人が多いため、勉強時間の確保が大きな壁となります。

また、これまで法律の勉強をしたことがなく、初めて賃貸不動産経営管理士試験を受験する人は、法律独特の言い回しや法律用語が難しく感じるはず。初学者の人は、余裕を持って試験勉強に取り組むようにしましょう。

賃貸不動産経営管理士のおすすめ参考書は以下の記事で紹介しています。
»【2023年度・独学】賃貸不動産経営管理士試験のおすすめテキスト・問題集10選

合格への対策については以下の記事で解説しています。
»賃貸不動産経営管理士試験に受かる気がしない人へ対策と勉強方法を解説!

本気で賃貸不動産経営管理士に合格したい人は通信講座がおすすめ

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賃貸不動産経営管理士に合格したいけど、忙しくて勉強時間の確保が難しい人におすすめの通信講座。最短ルートで合格できることが最大のメリット。賃貸不動産経営管理士の過去問題を徹底分析した資格スクールの特別なカリキュラムです。

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賃貸不動産経営管理士のおすすめ通信講座は以下の記事で紹介しています。
»【2023年・オンライン講座】賃貸不動産経営管理士の通信講座おすすめ厳選3選

充実した講義とサポート体制が手厚い通信講座は以下がおすすめ。
»【合格率70.25%】アガルートの賃貸不動産経営管理士通信講座【口コミ・評判】

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»【口コミ・評判】スタディングの賃貸不動産経営管理士通信講座はスマホに特化!

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