賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人の勉強方法・必要な勉強時間を徹底解説！

賃貸不動産
経営管理士
の受験者

賃貸不動産経営管理士に独学で合格したいけど、法律の勉強は難しくて不安。
賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人の勉強方法を知りたいな。

賃貸物件の経営、管理に関する資格の賃貸不動産経営管理士。2021年には国家資格となり、近年、受験者の増加により難易度が上がっています。

賃貸不動産経営管理士の合格率は、2020年度試験29.8％・2021年度試験31.5％・2022年度試験27.7%です。今後、合格率の低下が予想されるなか賃貸不動産経営管理士に合格を目指す人が気になるのは、独学で本当に合格できるかなということ。

結論、賃貸不動産経営管理士試験は独学で合格できます。ただし、合格のためには勉強時間の目安として150時間が必要です。

記事の筆者

【保有資格】
賃貸不動産経営管理士
宅地建物取引士
マンション管理士
すべて独学で合格した経験をもとに、賃貸不動産経営管理士試験について解説します。

賃貸不動産経営管理士試験に独学で受かった筆者が独学で合格するために必要なことを徹底解説します。

賃貸不動産経営管理士試験に合格するためのロードマップについては以下の記事で解説しています。
»【完全版】賃貸不動産経営管理士試験に合格するためのロードマップを徹底解説

賃貸不動産経営管理士試験に独学で合格は可能

合格率30%前後｜難化傾向にあり

賃貸不動産経営管理士試験は、相対評価の試験です。何点取れれば合格という試験ではなく、試験実施者が上位何％を合格にすると決めて、合格基準点が決まります。

上位何%が合格というのは公表されていません。2024年度試験の筆者の予想は、おおよそ上位約25%以内になるラインならほぼ合格できると考えています。

というのも賃貸不動産経営管理士は、2021年度に国家資格となり試験実施が浅いため、合格ラインが固まっていないというのが現状です。合格率が高くなることはないと考えられます。

また、試験が簡単であれば合格点は高くなり、逆に難しければ低くなります。例えば、2021年度試験と2022年度試験の合格率の差は約4%ですが、合格基準点に6点という大差がありました。

合格率30%であれば、100人中30人しか合格できません。賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人は上位30％の壁を突破するほど努力したことになります。

年々難しくなる試験ですが、賃貸不動産経営管理士は独学でも十分合格を目指せる試験です。

合格率や難易度については、以下の記事で解説しています。
»賃貸不動産経営管理士試験の概要【合格率・難易度・勉強時間・必要な理由】

150時間は勉強しよう｜初学者が独学で合格するための目安

賃貸不動産経営管理士に独学で合格するために必要な勉強時間は150時間。これは初学者の場合の目安です。

再受験や宅建士などの受験経験があるなど、下地がある人は150時間より短い時間で合格できる可能性があります。

賃貸不動産経営管理士の場合、おおむね3ヶ月くらいの勉強期間でスケジュールを考えるのがおすすめ。期間が短いと1日の勉強時間が長くなり大変ですし、長すぎてもモチベーションを維持できなくなります。

3ヶ月くらいがモチベーションを高く毎日の勉強時間もそこそこに150時間を消化するのにちょうど良い期間です。

5問免除講習を修了することで有利に受験できる

賃貸不動産経営管理士試験の問46〜50問は免除対象問題です。

免除となる対象者は、一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会の実施している講習を修了することで、賃貸不動産経営管理士試験で対象問題5問が免除となります。簡単にいうと満点扱いです。

5問分満点扱いになることは確実に有利になります。絶対に賃貸不動産経営管理士試験に合格したい人は免除講習をおすすめします。

賃貸不動産経営管理士の免除講習については、以下の記事で解説しています。
»賃貸不動産経営管理士の5問免除講習

賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人の勉強方法

必要な勉強時間から逆算してスケジュールを作る

賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人の特徴として、勉強スケジュールを作って毎日の勉強を継続していることです。

まずは、賃貸不動産経営管理士試験の合格に必要な勉強時間の目安150時間から逆算して、勉強スケジュールを作ります。毎日均等の勉強スケジュールor平日と休日併用の勉強スケジュールを作ります。ポイントは毎日の勉強を習慣化することです。

例：3ヶ月間の勉強スケジュールの場合

毎日の100分の勉強（毎日均等型）

平日1時間・休日3時間30分の勉強（平日、休日併用型）

例：2ヶ月間の勉強スケジュールの場合

毎日の勉強時間2時間30分（毎日均等型）

平日1時間30分・休日5時間（平日、休日併用型）

賃貸不動産経営管理士の独学スケジュールとしては、3ヶ月間がちょうど良いです。

学生の人は学校に通いながら、社会人の人は働きながらの勉強になるので、毎日、長時間の勉強時間を確保することが難しいからです。

3ヶ月なら毎日100分の勉強をすることで、合格に必要な勉強時間の目安150時間を確保できます。

重要なのは毎日継続すること。勉強しない日を作らないようにしましょう。独学の良いところは、いつでもどこでも、好きなように勉強できることです。毎日の生活に勉強を習慣化するようにして、賃貸不動産経営管理士試験日までのスケジュールを作ります。

勉強スケジュールや勉強時間の管理には「スタディプラス」というアプリが最適。テキストや問題集はバーコードで簡単に登録できます。勉強時間をグラフに表示できたり、勉強の進捗状況を可視化できます。同じ賃貸不動産経営管理士に独学で受かることを目指している仲間とつながることができます。

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勉強時間を作る努力をする

賃貸不動産経営管理士試験に合格するためには、勉強時間を作る意識を持つことが必要です。

まずは、現状のタイムスケジュールを書き出しましょう。朝起きてから寝るまでに何をしているかをすべて書き出します。

漫然とテレビやスマホを見ている時間はありませんか？これらの時間は全て勉強時間に充てるようにします。

また、賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人は生活の何かを止めて勉強時間に充てています。例えば、趣味の映画を見る時間を我慢する。外食の機会を増やして自炊の時間を短縮するなどの時間を作り出す努力をしています。

そのほか、通勤通学の移動時間や昼休憩中などのちょっとした短時間に勉強します。短い時間でも毎日の積み重ねで大きな成果へとつながります。短い時間だからこそ集中してできるというメリットがあります。

最新版の良質なテキスト・問題集で勉強する

賃貸不動産経営管理士の勉強には最新版のテキスト、問題集を使うようにします。賃貸不動産経営管理士試験にはさまざまな法律や制度の問題が出題されます。法律や制度は法改正により細かな部分が毎年のように変わることがあるため、古いテキストや問題集だと間違った知識を覚えてしまう可能性があります。

とくに「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」が2022年に完全施行されたことにより、試験問題の出題が大きく変わることになります。

テキストや問題集は各出版社が本試験や新制度の内容を研究して作成しています。

古いテキストを使いながら、法改正部分や直近で出題された分野を自分でチェックしていくのは困難なうえ、時間の無駄です。最新版のテキスト・問題集を使うようにしましょう。

独学で賃貸不動産経営管理士に受かった人は最短距離で合格への勉強をしています。

賃貸不動産経営管理士のおすすめテキスト・問題集は、以下の記事で紹介しています。
»【2023年度・独学】賃貸不動産経営管理士試験のおすすめテキスト・問題集10選

インプットとアウトプットの反復継続が重要

賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人は、インプットとアウトプットの勉強を徹底しています。

まずは、インプットからはじめます。何も知識がなければ、問題を解くことができません。インプット後にアウトプットができるかを確認します。

たまにテキストを1冊すべて読み終えてから問題集をはじめる人がいますが、これは間違いです。テキストは細かな単元ごとに勉強後、該当する問題集を解くようにします。

その後、問題集を解いてアウトプットをします。わからなければ、テキストに戻りインプットをおこないます。

単元はテキスト目次の細かなパートごとに区切ると勉強しやすいです。

単元ごとに消化して、並行して以前に勉強した単元部分の問題集を2回目、3回目と解き、わからない問題はテキストでチェックします。

勉強手順をまとめると以下の通りです。

単元ごとに並行してずらしながら勉強し、1つの単元を1ヶ月で終えられるようにします。知識が定着して、解答もできるというインプット、アウトプットができる状態になった問題は飛ばすようにすることで、問題集の3回目以降は飛躍的にスピードアップしていきます。

最初は時間がかかりますが、インプット・アウトプットができるようになると周回スピードが上がっていくため、時間効率よくテキスト・問題集を消化できるようになります。

メリハリある勉強をする｜分野によってが出題数が違う

賃貸不動産経営管理士試験で出題されるすべての分野を均等に勉強するのはおすすめできません。

賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人は、本試験で出題数の多い分野と少ない分野に応じたメリハリある勉強をしています。賃貸不動産経営管理士試験の出題分野と問題数は以下の通りです。

2023年度賃貸不動産経営管理士試験の出題状況

上記3つの分野からの出題で36問です。出題は50問のため、3つの分野からの出題が多いです。

1番出題の多い分野である「管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項」は、建物の構造や設備関連の問題が多く、範囲が膨大です。勉強時間の割に得点に結びつきにくい分野です。

まずは2番目に出題を占める「法に関する事項（管理業法）」の分野に勉強時間を割り当てます。勉強時間に対して得点につながりやすいのと、管理業法が2022年に完全施行した範囲について高確率で出題されるからです。

「管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項」の建物構造や設備問題は、出題範囲が非常に膨大です。勉強時間を使っても高得点に結びつきにくいため、過去問や基本的な部分を押さえる程度が無難です。建物構造や設備問題に深入りするのはおすすめしません。

建物構造・設備問題の対策については、以下の記事で解説しています。
»【勉強方法・対策】賃貸不動産経営管理士試験の建物構造・建物設備問題について

模擬試験で自己分析と試験の場慣れをする

賃貸不動産経営管理士の模擬試験で一番重要なのが、結果データから自己分析をして弱点を克服すること。受験者の順位、問題毎の正答率という細かな結果データを得ることができます。

多くの受験者が間違える難問については、間違えても合否に影響は少ないです。逆に正答率の高い基本的な問題を間違えている場合は要注意。特に賃貸不動産経営管理士試験は合格基準点が高いため、基本的な問題を落とすと合格点に届かなくなってしまいます。

インプットができていない、もしくはアウトプットの訓練が不十分なのかを確認して、徹底的に復習します。正答率の高くて自分がわからなかった問題の分析をすることで弱点を克服できます。

独学で賃貸不動産経営管理士試験に受かった人は、問題を解く時間配分の上手い人が多いです。

独学だと、問題を解くスピードの意識が低くなりがち。問題集を解いているときに時間を気にせず、じっくり取り組む人が多いです。

はじめのうちはこれで問題ありません。とはいえ、試験が近づくにつれて問題を解くスピードの意識をもつことが必要になります。

模擬試験を受験することで問題の解く時間配分の確認をすることができます。試験時間が足りないのなら、全体的に問題を解くスピードが遅いのか、わからない問題に時間を費やしているのかなどの時間が足りなくなってしまう原因をみつけて対策をしましょう。

また、本番の試験では問題を解いた後に解答用紙のマークシートを塗りつぶす作業が必要です。最後の見直しまで含めての時間配分を考えて問題を解く必要があります。

時間が足りなくて、できたはずの問題を落とさないようにしましょう。

賃貸不動産経営管理士試験を初めて受験する場合、会場の雰囲気にのまれて力を出しきれない人がいます。

模擬試験は自宅受験のほか、全国の会場で実施しています。資格試験の受験に慣れていない人は、会場で模擬試験を受けることで本試験さながらの予行演習ができるのでおすすめ。

賃貸不動産経営管理士の模擬試験については以下の記事で紹介しています。
»【2022年・全国公開模試】賃貸不動産経営管理士のおすすめ模擬試験

独学で何回も不合格になってしまう人の特徴

独学で賃貸不動産経営管理士試験を受験している人の中には、何回も不合格になってしまう場合があります。

圧倒的に多いのが単純に勉強量が足りない人。勉強スケジュールを作り、勉強時間を確保することで勉強量を増やし、合格できるようになれます。

テキストだけ、もしくは過去問だけで勉強しているなど、インプット・アウトプットの勉強方法を間違えている人は、同じ出版社の対となるシリーズのテキスト・問題集を使って勉強しましょう。

賃貸不動産経営管理士に独学で受かった人は、テキストと問題集の正しい使い方をしています。

資格試験に慣れていないことで、本番で力を出しきれない人がいます。試験会場の雰囲気にのまれてしまった。問題を解く時間配分を間違えて時間が足りなくなってしまった。

賃貸不動産経営管理士は模擬試験が開催されています。試験慣れの訓練をすることで本番で力を出し切れるようになれます。

賃貸不動産経営管理士試験に不合格なる人の特徴と受からない原因については、以下の記事で解説しています。
»賃貸不動産経営管理士に落ちた人の5つの特徴【受からない原因を徹底解説】

独学は厳しいなという人には賃貸不動産経営管理士の通信講座がおすすめ

賃貸不動産経営管理士のスクールには大きくわけて、通学と通信があります。通学は、校舎まで通うのが大変なのと、講座の日時が決められているので、忙しい人は予定を合わせられないというデメリットがあります。

一方、通信講座は、スマホ、タブレット、パソコンを使って、いつでもどこでも受講可能。通勤・通学の移動中や作業の合間のちょっとした時間を有効に勉強できるから、忙しいけど本気で賃貸不動産経営管理士試験に合格したい人に最適です。

賃貸不動産経営管理士の通信講座はYouTubeでサンプル講義を見たり、無料のお試し講座を体験受講することで、申込前に講師の教え方、話し方、講座のカリキュラムをチェックできます。あとから、こんな講座だとは思わなかったというミスマッチがありません。

通信講座の費用は、独学以上通学スクール未満のため、受講しやすい価格のところが多いです。

通信講座によっては、合格特典のお祝い金制度や全額返金制度、不合格時の全額返金があるので、独学よりも費用を掛けずに賃貸不動産経営管理士に合格できます。（※適用には合格体験などの条件があります）

学習スタイル別の賃貸不動産経営管理士通信講座で自分にあった講座が見つかる

賃貸不動産経営管理士の通信講座は、各社特徴ある講座を開講しています。オーソドックスな講義動画の充実した講座、スマホでの勉強に特化した講座、自分の求める学習スタイルを選ぶのがおすすめです。

賃貸不動産経営管理士のおすすめ通信講座比較は以下の記事で紹介しています。
»【2024年・オンライン講座】賃貸不動産経営管理士の通信講座おすすめ厳選2選

わかりやすいボリュームある講義と質問サポートの充実した通信講座が良い

アガルートの賃貸不動産経営管理士通信講座がおすすめ。以下の記事で紹介しています。
»【合格率70.25％】アガルートの賃貸不動産経営管理士通信講座【口コミ・評判】

スマホで完結できる通信講座が良い

スタディングの賃貸不動産経営管理士通信講座がおすすめ。以下の記事で紹介しています。
»【口コミ・評判】スタディングの賃貸不動産経営管理士通信講座はスマホに特化！