管理業務主任者・マンション管理士試験を受験するとき、設備・構造問題の対策はどこまでやればいいの?というお悩みにお答えします。
実際に私が管理業務主任者試験・マンション管理士試験に合格したときの経験から対策方法や勉強方法の記事を書いていきます。
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管理業務主任者・マンション管理士の建物構造・設備問題対策
管理業務主任者、マンション管理士試験の設備問題・構造問題の出題の範囲は以下となります。
管理業務主任者試験の出題の根拠となる法令等の範囲
マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則第64条で規定されている項目
3.建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
想定される管理業務主任者試験の内容
建築物の構造及び概要、建築物に使用されている主な材料の概要、建築物の部位の名称等、建築設備の概要、建築物の維持保全に関する知識及びその関係法令(建築基準法、水道法等)、建築物の劣化、修繕工事の内容及びその実施の手続きに関する事項等
一般社団法人マンション管理業協会より
マンション管理士試験の出題の根拠となる法令等の範囲
想定されるマンション管理士試験の内容
(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物・設備の診断、大規模修繕 等
公益財団法人マンション管理センターより
建物設備・構造問題として出題される具体例
設備問題・建物構造問題として出題される構造問題は、例えば以下のものがあります。
- 飲料用の給水設備
- 排水用の設備(浄化槽、下水道、トラップ等)
- 消防法関連(防火管理者、消火器、スプリンクラー、ガス検知器等)
- 建物構造(免振構造、耐震構造、ラーメン構造等)
- 建物修繕に関すること(外壁塗装、屋上防水等)
細かく書き出すときりがありませんが、このように設備問題、構造問題の出題範囲は細かいところまで勉強をしだすと、非常に広くなります。
建物設備問題・建物構造問題の対策と勉強法
設備問題、構造問題の対策については、管理業務主任者とマンション管理士で共通する対策と管理業務主任者試験の対策、マンション管理士試験の対策をわけて解説をします。
私自身、管理業務主任者に合格した時とマンション管理士に合格した時を比較すると、異なる対策や勉強をしていました。
管理業務主任者試験・マンション管理士試験共通の対策
テキストよりも先に過去問題集を解いてみる
通常の学習法は、テキストを読んでインプットした後で問題集を解いてアウトプットという流れだと思います。
設備問題、構造問題に関しては、単純に知っているかいないかという問題が大半なため、いきなり過去問を解いてもかまわないと思います。
実際にこのやり方で私は問題なく合格できました。
その他の出題分野、マンション管理の適正化のように法律の概念や制度を理解したうえで、過去問を解いてみることがそこまで必要とされないからです。
もちろん建築基準法、消防法、水道法など法律の趣旨目的は理解する必要はあるのですが、過去問を解いた後で問題集の解説を読んでテキストを読むというやり方でインプットしていけばいいと思います。
というのも、設備問題・構造問題をテキストから勉強し始めた場合、過去問に出題されたことのないような細かな内容について記述されていることがあります。
どこが過去に出題されたことのある範囲なのかわかりにくかったり、必要以上に広範囲を学習することになったりして、その他の分野の勉強時間が確保できず、残念な結果になる恐れがあるからです。
管理業務主任者試験、マンション管理士試験の設備問題・構造問題は、強弱をつけたメリハリある学習を進めることをおすすめします。
深いところまで勉強しない
設備問題や構造問題の分野で満点取るぞ!と思ってはいけません。
7割取れれば十分、5~6割でも及第点くらいの感覚で良いと思います。
設備問題・構造問題は過去問に出題されたことのない範囲や細かな点をやりだすとキリがありません。
限られている学習時間の中で合格できるよう設備問題や構造問題は、ほどほどにしておくことをおすすめします。
とはいえ、管理業務主任者試験とマンション管理士試験では、マンション管理士試験のほうが深く広い知識が必要になります。
YouTubeを利用する
私が設備や構造問題で悩んだのは、設備系のことが全くわからなかったことです。
特に塗装や防水工事のところで、テキストの図解を見てもいまいち理解ができませんでした。
微弾性フィラー、改質アスファルトシート防水トーチ工法とかさっぱりでしたが、そんなときに役立ったのがYouTubeです。
YouTubeでよくわからない設備や建物構造を検索すると専門業者さんが工事内容を解説する動画がたくさん見つかります。
これらを視聴することにより、頭の中でテキストと動画の内容が整理されることで知識の定着がよくなりました。
設備や建物構造で、テキストの図解や解説を読んでもよくわからないときには、YouTubeを活用することをおすすめします。
管理業務主任者試験の対策
管理業務主任者試験の設備・構造問題の対策は、過去問7年分で出題されたことのある問題は必ず学習し、プラスαとして、出題された周辺を学習しましょう。
プラスαのイメージとしては、建物構造で免振構造のアイソレーターに関する出題があれば、アイソレーター以外の免振構造や耐震構造に関して学習するといったやり方です。
とはいえ、そこまで深く学習しなくてもOKです。
管理業務主任者試験の設備問題・構造問題については、過去問をベースに学習をすれば、合格は十分可能だと思います。
実際に私が管理業務主任者に合格した時、設備問題・構造問題については、過去問に若干のプラスα程度の学習でした。
マンション管理士試験の対策
マンション管理士試験の設備問題、構造問題については、管理業務主任者試験での学習方法よりもさらに上乗せが必要です。
過去問(マンション管理士と管理業務主任者試験)に出題されたことのある設備問題・構造問題は当然として、テキストに記載のある内容に関しては、しっかりと学習をします。
とはいえ、テキストに記載のない範囲まで手を広げるのはおすすめしません。
出るかどうかわからない頻出度の低い箇所に学習時間を費やすのは、効率が悪いからです。
頻出分野はしっかりと学習し、取るべき問題を落とさないようにすることが合格への近道です。
まとめ
管理業務主任者試験、マンション管理士試験の設備問題・構造問題についてのまとめです。
【管理業務主任者、マンション管理士試験共通】
- 問題集から先に解いてみる
- 深入りは厳禁
- YouTubeを活用する
【管理業務主任者試験対策】
- 過去問ベースの勉強で十分
【マンション管理士試験対策】
- 過去問(管理業務主任者試験を含む)は確実にこなす
- テキストに記載のある内容については、しっかりと学習する
以上です。最後までご覧いただきありがとうございます。
独学ではちょっと厳しいかなという人には、通信講座という方法もあります。
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