
独学で受かる人の対策や勉強方法を知りたい。
合格率20%前後の管理業務主任者試験、合格率10%未満のマンション管理士試験。初めて受験、再受験の人で受かる気がしないと思っている人は多いです。筆者はマンション管理士に2回目の受験で合格できましたが、受かる気がしないと思いながらの勉強でした。
当記事では、管理業務主任者・マンション管理士に受かる気がしない人に向けて、受かる気がしない理由や受かる人が実践している方法を解説します。管理業務主任者試験、マンション管理士試験は正しい対策と勉強をすることで独学でも十分合格できます。
管理業務主任者・マンション管理士試験の合格へのロードマップは以下の記事で解説しています。
»【完全版】管理業務主任者試験に合格するためのロードマップを徹底解説
»【完全版】マンション管理士試験に合格するためのロードマップを徹底解説

・マンション管理士
・管理業務主任者
・宅地建物取引士
すべて独学で合格した経験をもとに解説します。
管理業務主任者・マンション管理士試験に受かる気がしない5つの理由
- 合格率が低い
- 試験範囲が広い
- 法律用語が難しい
- 自分に合った参考書がわからない
- 独学での限界を感じる
合格率が低い
管理業務主任者 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
2020年 | 15,667人 | 3,739人 | 23.9% |
2021年 | 16,538人 | 3,203人 | 19.4% |
2022年 | 16,217人 | 3,065人 | 18.9% |
マンション管理士 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
2020年 | 12,198人 | 1,045人 | 8.6% |
2021年 | 12,520人 | 1,238人 | 9.9% |
2022年 | 12,209人 | 1,402人 | 11.5% |
試験範囲が広い
- 管理業務主任者試験の出題範囲
- ・管理事務の委託契約に関すること
・管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
・建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
・マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
・上記4つの以外に管理事務の実施に関すること
- マンション管理士試験の出題範囲
- ・マンションの管理に関する法令及び実務に関すること
・管理組合の運営の円滑化に関すること
・マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
・マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
初学者には法律用語や専門用語が難しい
法律の初学者やマンション管理にに関する知識のない人にとって、難しい専門的用語。民法や区分所有法、マンション管理に関する適正化法など多くの法律から出題があります。とはいえ、難しい用語でも日常の簡単な用語に置き換えて覚えていくことでスムーズな理解が可能です。
参考書はどれを選べばいいのかわからない
管理業務主任者・マンション管理士試験対策用の参考書はたくさんあって、初心者はどれを選べばいいのかわからないと思います。重要なのは自分の実力に合った参考書を選ぶことです。
初学者には入門用、中級者者やあと一歩で合格の上級者には実力に見合う参考書を選ぶことで、時間効率の良い勉強ができます。実力の段階に応じて参考書を使い分けていくことがおすすめ。
管理業務主任者、マンション管理士試験のおすすめ参考書は以下の記事で紹介しています。
»【2022年・独学】管理業務主任者のおすすめテキスト・問題集9選
»【2022年・独学】マンション管理士におすすめテキスト・問題集13選
独学での限界を感じる
管理業務主任者試験は初学者なら250時間程度、マンション管理士試験は600時間程度の勉強が必要です。独学で多い悩みがメリハリある勉強ができないこと。重要論点がよくわからず、きちんと理解できないままになってしまうことが、受かる気がしない要因です。また、独学だと孤独になりがちでモチベーションを維持することが難しいといえます。
良質な参考書に絞って学習する
- 自分の学習理解度に合った教材選びが重要!
- 初学者は入門書から始めよう。中級者以上に入門書は不要です。理解している内容を繰り返すのは時間効率が悪くなります。
管理業務主任者、マンション管理士試験の参考書の選び方で重要なのは、実力に見合ったものを選ぶこと。初学者、入門書から始めます。導入用にマンガ形式の参考書を選ぶのもおすすめ。逆にある程度理解が進んでいる人に入門書は不要です。特に独学では、実力に応じた教材を使うことが合格への近道です。
管理業務主任者・マンション管理士試験の対策・勉強方法
- 勉強に集中できる環境をつくる
- 頻出度合いに応じたメリハリをつけた勉強
- 問題集を5回は解く|理解できた場合は除外
- Youtubeや画像検索を活用|ビジュアルで知識を定着
- 管理業務主任者・マンション管理士試験の5問免除制度を利用する
- 試験直前期には模擬試験を受ける
勉強に集中できる環境をつくる
勉強に集中できる環境をつくることが重要。自宅以外に図書館、カフェ、マンガ喫茶など勉強できる場所はたくさんあります。まずは、自分が集中できる場所を見つけましょう。
周囲の音が気になって集中できないという人には、耳栓のほかにノイズキャンセリング・ヘッドホンやイヤホンがおすすめ。
»勉強におすすめのノイズキャンセリングヘッドホン・イヤホン4選【無音・無線】
頻出度合いに応じたメリハリをつけた勉強
出題分野によって配点の多い分野と少ない分野があります。配点の多い分野は勉強時間を増やし、配点の少ない分野は勉強時間を減らしてメリハリある学習をしましょう。出題の少ない分野に時間を使うのは勉強効率が悪くなります。
建物の構造や設備に関する問題については、深入りしないように注意!深入りすると膨大な量になるので過去問レベルの基本的なところで止めること。合格者が落とさない問題を確実に解けるようにすることが重要です。
建物の構造や設備については、以下の記事で解説しています。
»【勉強方法】管理業務主任者・マンション管理士の建物構造・設備問題対策
問題集を5回は解く|理解できた場合は除外
問題集は5回は解くこと。定期的に時間を置いて、何度も解くことで知識は定着します。ただし、完全に理解できている問題については2回目、3回目以降は飛ばすことで時間効率が良くなります。最初は時間が掛かりますが、徐々にスピードアップできるようになります。
Youtubeや画像検索を活用|ビジュアルで知識を定着
建物構造や建物設備については、文章だと理解しにくいことがあります。そこで、YoutubeやGoogle画像検索を利用することをおすすめ。例えば、「免震構造」「制振構造」などです。
地震が起きたときの免震構造の揺れ方と制振構造の揺れ方の動きの違いをを映像で見ることで、イメージしやすく、知識の定着が良くなります。
設備や建物構造についての勉強方法については、以下の記事で解説しています。
»【勉強方法】管理業務主任者・マンション管理士の建物構造・設備問題対策
管理業務主任者・マンション管理士試験の5問免除制度を利用する
- どちらかの試験に合格していると5問免除制度を利用できる
- 管理業務主任者試験合格者→マンション管理士試験で5問免除
マンション管理士試験合格者→管理業務主任者試験で5問免除
管理業務主任者試験に合格している人は、マンション管理士試験で5問免除制度が利用できます。逆にマンション管理士試験に合格している人は、管理業務主任者試験で5問免除制度が利用できます。
- 5問免除になる範囲
- 管理業務主任者・マンション管理士試験共通で、問46〜50の「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」が免除問題です。
マンション管理士試験の場合、5問免除制度は強力な助けになります。マンション管理士の合格率は低いため、1問が合否を分けるからです。管理業務主任者試験での5問免除制度は実用的ではありません。マンション管理士試験に合格できる人は、高確率で管理業務主任者に合格できるからです。
5問免除はマンション管理士試験で有効です。
ちなみにマンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士に合格することをトリプルクラウンと呼ばれます。トリプルクラウンを最短で目指す方法は以下の記事で解説しています。
»【トリプルクラウン】不動産三冠資格を取得する最短ルートの合格方法
試験直前期には模擬試験を受ける
模試試験で客観的な自己分析ができる
独学の場合、客観的な自分の実力がわからず、合格できるだけの知識が身についているのか不安になります。そこで、模擬試験を受験することをおすすめ。
直前期に模擬試験を受けることにより客観的な自己分析と試験の場慣れができます。模擬試験については以下の記事で紹介しています。
»【2022年・全国公開模試】管理業務主任者のおすすめ模擬試験
»【2022年・全国公開模試】マンション管理士のおすすめ模擬試験
合格には強い意志が必要|勉強時間をつくる
勉強のため、何かを犠牲にする覚悟が必要!
管理業務主任者試験に合格するため必要な勉強時間は250時間程度・マンション管理士試験に合格するため必要な勉強時間は600時間程度です。
必要な勉強時間を確保するには、勉強時間をつくるという強い意志をもつことが必要です。
現状の平日と休日のタイムスケジュールを確認
→優先順位の低いことを我慢!
テレビ、ゲームをしている、なんとなくスマホを見ているなどの時間を見直します。これら生活するうえで優先順位の低いことを勉強時間にします。仕事・家事・育児など時間を確保できないという人はいるかもしれません。とはいえ、1日に30分すら机に向かって学習することができない人はほとんどいません。
机に向かって勉強する以外の時間を使う!
スキマ時間を活用することが重要です。毎日の通勤・通学、昼休憩、作業の合間などのちょっとした時間になんとなくスマホを見ている人は多いはず。この少しの時間に勉強を積み重ねることで必要な勉強時間を確保でき、合格へとつながります。机に向かって勉強することだけが、資格の勉強ではありません。
通信講座を利用する方法
- 通信講座のメリット
- ・最短での学習時間で合格可能
・スマホでいつでもどこでも学習できる
・通学予備校よりも安くプロの講義を受講
管理業務主任者・マンション管理士通信講座は、最短の学習時間で合格できることが最大のメリット。過去問を徹底分析した通信講座のカリキュラムは、初学者でも理解できるわかりやすい講義とオリジナル教材が魅力です。
デメリットは独学より費用がかかること。とはいえ、忙しくて時間のない人が最短で合格するための価値を考えると結果的に安上がりです。
管理業務主任者・マンション管理士のおすすめ通信講座は以下の記事で紹介しています。
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